「オルカンとS&P500はどちらを選ぶべきか」
これは、新NISAで資産の運用を始めた人が持つ疑問です。
どちらも新NISAでの投資先として人気が高く、どの証券会社でも投資ランキング1位か2位に入っています。
結論、どちらを選んでもOKです。
どちらを選ぶかは、投資に対して何を重視するかによって変わります。
この記事では、オルカンとS&P500の違いを詳しく比較して、どちらが最適かを判断するためのポイントを解説しているので、最後まで読んで参考にしてください。
ぽぬる私はSBI証券でオルカンを年初に成長投資枠で120万円購入&積立投資枠で毎月10万円積立しています。
私がオルカンを選んだ理由も記事内で解説しています!
オルカンとは?


画像引用:三菱UFJアセットマネジメント
オルカンとは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称で、三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用するインデックスファンドです。
インデックスファンドは、基準となる株価指数(通称ベンチマーク)と連動して同じような動きをするように運用します。
オルカンのベンチマークは、「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」という株価指数です。
ACWIは世界の先進国23カ国・新興国24カ国の約2,700銘柄で構成されており、世界全体の株式市場を約85%カバーしています。
オルカンは世界中に広く分散させて投資しているので、人気の高いインデックスファンドとなったわけです。
S&P500とは?


画像引用:三菱UFJアセットマネジメント
米国の主要な株式500銘柄で構成される株価指数を、S&P500といいます。
S&P500に連動しているインデックスファンドで一番人気が高いのは、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。



先ほどのオルカンと同じeMAXIS Slimシリーズです。eMAXIS Slimは信託報酬(手数料)が安いので人気があります。
S&P500の組入銘柄には、以下のような日本でもよく知られている企業が数多く含まれています。
- Apple
- Microsoft
- Amazon
など
S&P500は米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしているので、米国経済が伸びればリターンも大きくなります。
今もっとも経済が強い米国の経済にしているため、S&P500も人気が高いわけです。
オルカンとS&P500を5つの項目で比較


オルカンとS&P500はどう違うのか、以下5つの違いを比較してみましょう。
- 投資先
- ベンチマーク
- 平均利回り
- リスク分散力
- 信託報酬(運用コスト)
>>参照:eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) 交付目論見書
>>参照:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 交付目論見書
>>参照:eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) 請求目論見書
>>参照:eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 請求目論見書
1.投資先


オルカンの投資先は先進国23カ国と新興国24カ国の合計47カ国となっており、世界に広く分散して投資しています。
一方、S&P500は米国の主要企業500社が投資対象となっており、100%米国株式で構成されています。
ただし、オルカンの組入銘柄の約60%以上は米国株式が占めているため、実質的には米国への依存度が高い状況です。
まとめると、「オルカンは米国を中心に分散投資しており、S&P500は100%米国株式に投資する」という違いがあります。
2.ベンチマーク


オルカンのベンチマークはACWIで、約2,700銘柄で構成されています。
これに対してS&P500のベンチマークは、米国の代表的な500社で構成されているS&P500指数そのものです。
ACWIとS&P500、どちらの指数も定期的な組入銘柄の入れ替えが行われており、市場の変化に応じて銘柄の見直しが実施されています。
3.平均利回り


過去30年間の指数ベースの平均利回りを比較すると、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)が年率約10.1%、S&P500が年率約12.2%となっており、S&P500の方が利回りは上です。(なお、この数値はACWI指数およびS&P500指数のデータであり、ファンド自体の運用実績ではありません。)
SBI証券によると設定来(運用が始まってから)のトータルリターンも、S&P500が高くなっています。
リターンに関しては、米国株式1本に絞って投資しているS&P500の方がオルカンに勝っています。
ただし、これらの数値は過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
>>参照:myINDEX MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)(円)
4.リスク分散力
リスク分散力は、S&P500よりオルカンの方が上です。
投資におけるリスクとは「リターンのブレ」をいい、複数の銘柄に分散させて投資すればリターンのブレが小さくなります。
組入銘柄数がS&P500より多い分、オルカンはリスクが小さくなるわけです。
オルカンは全世界に分散投資しているため、特定の地域で経済が悪くなっても他の地域でカバーできます。


一方、米国株式市場の80%をカバーしているS&P500は、米国経済の衰退とともにリターンが下がってしまうでしょう。
組入銘柄数が多い分、オルカンの方がリスク分散力は上です。


ただし、オルカンに投資してもリターンがマイナスになってしまう可能性はあります。
5.信託報酬(運用コスト)


信託報酬については、オルカンが年率0.05775%、S&P500が年率0.0814%となっており、オルカンの方が低コストです。
ただし隠れコストを含めた総経費率で比較すると、オルカンが約0.11%、S&P500が約0.1%となります。
実質的なコスト差はわずかなので、あまり気にしなくていいでしょう。
どちらも業界最低水準の低コストファンドで、長期投資において重要なコスト面では、どちらを選んでも問題ありません。
2026年現在、実際にどちらが多く買われているか


SBI証券の投信販売金額ランキング(週間)では、2025年2月以降、オルカンが1位をキープし続けており、S&P500が2位という順位が定着しています。2026年4月第1週(3月30日〜4月3日)時点でも同様の順位です。
また、オルカンの純資産総額は2026年4月時点で約10兆3,000億円に達しており、投資信託全体の中でもトップクラスの規模となっています。
ランキングだけ見ると「オルカン一択」に見えますが、S&P500も根強い人気があります。米国株の最高値更新への期待から、相場の局面によってはS&P500への資金流入が増えることもあります。
どちらが正解かは相場次第ですが、長期積立という観点では、どちらを選んでも大きな差にはならないというのが現実的な見方です。
オルカンとS&P500はどちらを選ぶ?
オルカンとS&P500のどちらを選ぶかは、ご自身の考え方や重要視しているポイントによって以下のように変わります。
- 分散を重視:オルカン
- 米国の成長性を信じられる:S&P500
また、どうしても決められないならオルカンとS&P500それぞれに半々で投資するのもありです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
分散を重視するならオルカン

できるだけ分散させて投資のリスクを抑えたい人にはオルカンがおすすめです。
オルカンは先進国23カ国と新興国24カ国の、計47カ国の株式に分散投資を行うため、特定の国や地域の経済悪化による影響を軽減できます。
たとえば、米国経済が一時的に低迷した場合でも、他の地域の成長によってダメージを和らげられる可能性があります。
また、定期的な組入銘柄の入れ替えによって世界単位で最適化されているので、米国経済が落ち込んでも一時的なダメージで抑えられるはずです。
投資の基本である「卵を一つの籠に盛るな」という格言にならって分散力を高めたい人は、オルカンを選びましょう。



私はSBI証券でオルカンを年初に成長投資枠で120万円購入&積立投資枠で毎月10万円積立しています。
理由は、米国が世界的に優れた市場はあるのは理解しつつも、1国にフルベットするのが性格的に合わないからです。
オルカンでも米国が60%以上を占めますが、残りを他の先進国・新興国に分散できるので、米国経済に打撃があった場合のドローダウンを抑えられると考えています。
米国の成長性を信じられるならS&P500
今後も米国経済の好調が続くと信じられるなら、S&P500がおすすめです。
過去30年間の実績を見ても、S&P500はオルカンを上回るリターンが出ています。
- Apple
- Microsoft
- Amazon
現時点では、世界的企業を複数輩出しているのは米国が突出しています。
事実、加重平均で組み入れ割合が決まるオルカンでは、約60%以上米国株式が占めています。
これまでの経済成長と同レベル、あるいはそれ以上の成長を見せると信じるなら、S&P500を選ぶのがいいでしょう。
悩んだら両方に投資してOK

データ参照:金融庁 つみたてシミュレーター
どうしても決められないなら、オルカンとS&P500に半々で投資してもいいでしょう。
両方に投資しても、特別なデメリットはありません。
- リスク
- リターン
- 運用コスト
上記の要素が、オルカンとS&P500それぞれ単体の中間になります。
たとえば、オルカンに3万円投資している人とS&P500に3万円投資している人がいるとしましょう。
オルカンとS&P500に1.5万円ずつ投資すれば、リターンはオルカンに3万円投資している人とS&P500に3万円投資している人の中間になるでしょう。
オルカンとS&P500、どちらか決められないなら両方に半分ずつ投資するところから始めてみてください。
まとめ|オルカンかS&P500のどちらかはご自身次第
オルカンとS&P500のどちらを選ぶかは、ご自身の考え方次第です。
分散力を高めたいならオルカン、経済が一番成長している米国1本に絞ってリターンを高めたいならS&P500がいいでしょう。
どうしてもどちらか選べないなら、両方に半々に投資するのもありです。
投資は早めに始めた方が有利なので、悩むくらいならオルカンとS&P500に半分ずつ投資するところから始めましょう。
もし、これから新NISAを始めるなら、SBI証券がおすすめです。
SBI証券は、新NISAで投資できる銘柄が多い証券会社で、記事内で紹介した以下の銘柄に投資できます。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
まだ新NISAの口座を持っていないなら、今回紹介した2銘柄に投資できるSBI証券で口座を開設しましょう。
この記事で紹介した証券口座
- SBI証券(口座開設無料) ― オルカン・S&P500どちらも新NISAで購入可能
- 楽天証券(口座開設無料) ― 楽天ポイントとの連携が強み
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本が保証されるものではありません。掲載している情報は記事執筆時点のものであり、最新の情報と異なる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任のもとで行ってください。また、本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。


